乳児院
乳児院には、生後間もない乳児から、原則として2歳までの幼児が暮らしています。
2歳を過ぎても家庭への復帰ができない場合には、基本的には児童養護施設に移ることになりますが、児童相談所の判断により、2歳を越えても残れる場合があります。
また、「ケアの連続性の確保」という考えにより、利用年齢の延長が検討されているようです。
2003年度の厚生労働省の調査によると、乳児院への入所の理由は、父、母の精神疾患、両親の未婚などが上位を占め、最近では、養育拒否や虐待による入所も増えているようです。
その他、保護者が入院・出産・冠婚葬祭などで、一時的に面倒を見られない子供や、病気で保育所に預かってもらえない子供なども乳児院にやってきます。
施設にもよりますが、乳児院の一日は、一人一人の子供の生活リズムを重視しながら、発達別にグループ分けして進められることが多いようです。
乳児院での保育士の仕事
乳児院での保育士の仕事は、乳児が感染症にかかりやすい、乳児院が病虚弱児を受け入れる施設である、などのことから、他の児童福祉施設よりも、看護面の援助が多くなります。
「児童福祉施設最低基準」の規定によると、乳児院の保育士は、看護師に代えて設置することができることになっていますが、実際には、保育士中心の職員構成になっている施設が多くあるようです。
日中の通常の仕事内容としては、保育所と大きな違いはありません。
しかし、24時間体制の施設であるため、夜勤による睡眠中のチェックや授乳、オムツ交換、投薬などが行われます。
現在、ほとんどの乳児院では、「養育担当制」を導入しており、子供たちが、特定の相手と愛着関係をもつことができるようになっています。
この制度は、子供ごとに養育担当を決め、入所から退所まで一貫して養育を行います。
これにより、勤務時間外に担当の子供と、外出や外泊などをすることも仕事になります。