子供の年齢・発育に応じた保育方針
保育士は、子供の年齢や個々の発育に応じた計画を立て、それにより保育を行っています。
保育所により、保育方針は少しずつ異なりますが、厚生労働省による「保育所保育指針」の主な保育内容を抜粋してみてみましょう。
6ヶ月未満から3歳
・6ヶ月未満児
授乳、安眠できる環境づくり、こまめなオムツ交換などを行います。
語りかけや歌いかけでスキンシップをとる、言葉を育てるために子供の発声に応答すること、発達等に応じて、寝返りや腹ばいを促すようなこともしていきます。
・6ヶ月から1歳3ヶ月未満児
安眠できる環境づくり、排泄の間隔を把握した上でのオムツ交換、語りかけや、発声に対する応答などを行う他、離乳を進め、幼児食への移行をはかる、発達に応じて、寝返り、一人座り、ハイハイなどを十分に行わせます。
・1歳3ヶ月から2歳未満児
食事、排泄、睡眠などの生理的欲求を適切に満たしながら、子供が自分でしようとするときは、温かく見守り、自分でしようとする気持ちを大切にします。
子供の発見や驚きを見逃さず受け止め、好奇心や興味を満たすようにします。
・2歳児
走る、跳ぶ、登るなどの全身運動や、指先の動きが急速に進歩するので、目を離さないように十分注意します。
食事、排泄など生活に必要な行動が徐々にできるようになり、自分でやろうとします。
しかし、思い通りにいかないとかんしゃくを起こすなど感情が揺れ動く時期で、一人一人の気持ちを受け止めさりげなく援助します。
保育士の仲立ちにより、友達と遊ぶ楽しさを体験できるようにしてあげます。
・3歳児
基礎的な運動能力が一応育ち、話し言葉の基礎、食事・排泄など自立できるようになって、自我もよりはっきりしてきますが、うまく表現や行動に表せないこともあり、優しく受け止める配慮が必要になります。
決まりを守り、自分から「~をしよう。」という気持ちも現われてきます。
進んで保育士の仕事を手伝ったりするようになり、人の役に立つことに喜びを抱くようになります。
心身ともに、めざましい発育・発達を示す時なので、丁寧な対応が求められます。
4歳から6歳
・4歳児
自意識の芽生えてくる時期で、心の葛藤を体験するようになります。
この心の動きを保育士が察し、共感あるいは励ましを行うことによって、子供は保育士の真似をして、他人の心や立場を気遣う感受性を持つことができるようになります。
また、心は人のみでなく、他の生き物や無生物にもあると思い、それが空想力や想像力につながっていきます。
人の存在をしっかりと意識し始め、友達と一緒に行動することで、喜びを感じ、けんかなどで人間関係の葛藤に悩みます。
そのため、子供が集団の活動に参加するときは、一人一人の欲求をみたせるように配慮することが必要です。
・5歳児
日常生活の上での基本的な習慣は、ほとんど自立し、自分自身でできるようになります。
保育所生活を通して、自主性や自立性が育ち、集団での生活も充実、きまりの意味も理解できるようになります。
友達と関わる中で、個人や社会生活に必要な習慣や態度などが身につくように配慮することが必要です。
・6歳児
大人のいいつけに従うよりも、自分や仲間の意思を大切にするようになり、集団遊びとして組織だった共同遊びが多くなります。
様々な遊びが大きく発展するときで、一人一人がアイデアを盛り込んで創意工夫を凝らします。
そのため、様々な材料や用具を適切に使えるようにしたり、色々なことを直接体験する機会をつくるなどの環境づくりに配慮が必要です。
また、自分の伝えたいことが相手に伝わる喜びを味わえるように、人前で話す機会などを多くつくるようにします。