保育所と幼稚園
小学校に上がる前の子供が通う保育施設という面で、混同されがちな保育所と幼稚園ですが、根本的な違いは、法律上の違いでしょう。
保育所は児童福祉法の規定に基づき、設置されている児童福祉施設のひとつで、保育園とも呼ばれますが、正式には「保育所」といいます。
児童福祉施設の中には、18歳までの子供を預かる児童養護施設や、知的障害児施設なども含まれます。
保育所は、小学校に上がる前の乳幼児の保育を、保護者の委託を受けて行うことを目的とし、福祉の概念を基本に設置・運営されていることになります。
保育所は、「厚生労働省が管轄する児童福祉施設」ということになります。
これに対し、幼稚園は、小学校や中学校などと同じ、学校教育法によって規定されたもので、義務教育前の年齢に応じた指導が行われます。
福祉の保育所と比較するならば、幼稚園は、教育の概念で運営されているということになります。
幼稚園は、「文部科学省が管轄する学校教育施設」ということになります。
各園の方針により、どこに重点を置くかは異なってきますが、基本的には生活習慣や集団生活での協調性、道徳性、言葉への興味をうながすことなどが、大きな役割であり、教育よりもむしろ、保育の考え方に近いといえます。
このことから、保育所と幼稚園で行っている内容自体には、大きな差はないように思われます。
それよりも、規定されている児童福祉法と学校教育法という2つの法律の違いと、所轄官庁の違いが、保育所と幼稚園に決定的な違いを与えているようです。